「地域猫」ってどんなねこかな?
地域内にいる「飼い主のいないねこ」が、地域の住民の手により不妊手術を受け、毎日の餌を与えられ、排泄場所と雨風の凌げる場所を確保されることにより地域環境を共に生活をしていき、地域住民とともに終生飼養をされている猫のことです。
- 猫と人との関わりはいつごろから始まったのか?
野生で単独生活を行っていた猫が人と暮らすようになったのは、今から約5000年ほど前の北アフリカ東北部の古代エジプト。ナイル川流域の肥沃な農地で穫れた小麦や大麦を蓄えていた穀物倉庫を荒らすネズミを獲物とするために、猫が倉庫の中にすみついたのがきっかけだと考えられています。
そして日本では奈良時代後半に古代中国や古代朝鮮から、仏教の伝来とともに経典を守るために猫が船に乗せられてやってきたという説が有力だそうです。また平安時代には貴族達の間で猫が重宝され、9世紀末に書かれた宇多天皇の日記には、唐(中国)から伝来した黒猫を先帝から譲られたと記されています。
そして江戸時代、流行病だったペストの病原菌を媒介する鼠の駆除目的で、日本では一般の各家にて重宝に可愛がられ共生をしてきました。その効果のほどたるや、各地に猫を祭る神社なども作られたほどです。
但し、当時は猫に対しての不妊手術までは考えが回りません。
結果今日まで、猫は繁殖を続け確実に増えてきました。それらの猫の子孫が繁殖を繰り返し、現代に於いては、心無い人間の都合で飼い主からは一方的に遺棄されるケースが続きました。
遺棄した人間への取締は実行されず、飼い主を無くした猫たちは餌を探す力も無く餓死したり、不衛生な環境の中で病気になったり、猫同士の喧嘩で力尽きたり、交通事故に遭遇し多くの猫たちは死んでいきました。
そんな中でも生き延びてきた猫たちは最悪な環境であるにも関わらず、更に繁殖活動を続け、死闘しながらも現代に至るまで人間の傍で暮らしていました。
そんな現代に於いては住宅環境の変化で雨風の凌げる場所も無くなり、心無い人からの虐待の対象になっている報道が増えてきています。
地域猫活動をはじめよう
- 地域猫活動を始める前に、一人の女性が起こした行動を皆さんにお知らせし、地域の問題を一人で立ち向かい志半ばにして亡くなった方の功労を皆で考えていきたいと思います。
>>>こちらをクリック(別ウィンドウが開きます)
- 地域での取り組みに先ずは活動目標を
先ずは、のらねこは増やさない(stopざ・のらねこ)という活動内容を、今年6月に開催したセミナーを通じ、ご理解いただき高根町会からは活動協力の申し出を頂きました。
2009年秋から地域の猫の数を把握していくことで、
@飼い猫は不妊手術をして室内飼育に努め名札を首に付けていただくよう飼い主への飼い猫登録と協力の呼びかけをさせていただきます。
A飼い主のいない猫の総頭数・性別・不妊手術済か否か・餌を定期的にもらえる猫と、そうでない猫の情報収集の呼びかけをしたいと思います。
>>目印はどうしましょうか?
B地域猫活動には看板が必要になります
餌を与える場所には必ず看板が必要です。猫達は決まった場所に決まった時間になると、どこからともなく集って来ます。
猫が食べ終わるまできちんと待ちます。食べ残しの餌は持ち帰り綺麗に掃除をして提供してくださった方へ不快な思いをさせないことです。
>>例えばこんな看板はいかがですか?
Cそしてねこのトイレも置きましょう
1日1回は砂の掃除をしましょう。綺麗にしないとねこはトイレとして使わなくなります。スコップは置いておきますのでビニール袋は持参してください。排泄物は必ず持ち帰り自宅で処分しましょう。
もちろん案内看板も貼りましょう。提供してくれた住民に不快な思いをさせないこと。
>>例えばこんな看板はいかがですか?
地域内での実態数が把握できることにより将来町会が取り組むべき課題が絞られて参ります。その課題を地域住民として「地域猫活動」に繋がるステップにしていければ幸いです。